
今の注文住宅を「安心年収」で買える人は日本に何%いるのか
【現実】今の注文住宅を「安心年収」で買える人は日本に何%いるのか
はじめに
住宅価格が高騰する中で、「今の注文住宅は本当に自分の年収で買って大丈夫なのか?」という疑問に対し、不動産のプロが全国平均や地方の不動産事情、住宅ローンの現実を踏まえて冷静に解説します。建てた後に後悔しないための“家づくりの判断軸”をお伝えします。
今の注文住宅、いくらかかるのか
まず全国平均では、注文住宅の建物価格だけで約4,000万円前後。これに土地代を加えると、総額6,000万〜7,000万円になります。これは特別な豪邸ではなく、「普通のハウスメーカーの平均価格」です。
大分県では全国より多少安いものの、それでも4,000万〜5,000万円が現実的なライン。大手ハウスメーカーでは5,000万円を超えるケースもあります。「地方だから安い」とは言い切れない状況です。
借りられる金額と返せる金額は違う
住宅ローンには「借りられる金額」と「返せる金額」があります。銀行は世帯年収の35〜40%まで貸してくれることがありますが、生活費や教育費が高騰する今、その返済比率では生活が苦しくなることも。
返済比率は30%以内、理想は25%以内が安心できるライン。世帯年収フルでローンを組むと、何かあった時の対応が難しくなります。
特に最近では住宅ローンの期間も長期化しており、30年・35年は当たり前。50年ローンも登場しています。完済時の年齢が60〜80歳になる可能性もあるため、長期的なリスクも考慮する必要があります。
安心年収(返済比率)という考え方
「安心年収」は、家の総額 ÷ 6 で計算される非常にシンプルな指標です。
- 総額4,800万円 → 安心年収 約800万円
- 総額5,400万円 → 安心年収 約900万円
これくらいの年収があって初めて、無理のない返済や生活に余裕のある家づくりができます。今後インフレが進むことを考えても、「ギリギリで買わない」ことが非常に重要です。
安心年収で買える人は何%いるのか
全国の世帯で年収1,000万円以上の世帯は全体の約1割。大分市では、安心年収800万円以上の世帯は1割程度です。
つまり、今のハウスメーカーの家は、かなりの人にとって「背伸び前提」の買い物。病気や転職、介護など、想定外のリスクを考えると、世帯年収フルでの借入れには大きなリスクがあります。
それでも家を建てたい人への現実的な対策
「家を建てるな」と言いたいのではなく、選び方を見直す必要があります。以下のような見直しが大切です:
- ハウスメーカーを見直す
- 土地と建物の大きさを見直す
- 土地と建物のバランスを見直す
- 立地条件を見直す
家はあくまで家族が幸せに暮らすための「箱」に過ぎません。旅行、教育、家族の時間など「暮らしの質」を犠牲にしない家づくりをしていただきたいと思います。
まとめ
今回は「今の注文住宅は高すぎるのか」「安心年収で買える人は何%か」について解説しました。
家を買うことが目的ではなく、「家族が幸せに暮らし続ける」ことが最も大切です。注文住宅に限らず、建売や中古も含めて視野を広げ、無理のない予算での家づくりをおすすめします。
数字と現実から目を背けず、安心できる選択をしていきましょう。
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