不動産一括査定サイトの落とし穴とは?高値査定だけで会社を選ばないためのポイントの画像

不動産一括査定サイトの落とし穴とは?高値査定だけで会社を選ばないためのポイント

知っとくコラム

永野 弘貴

筆者 永野 弘貴

ITやマーケティングを駆使して、来店されたお客様に喜んでいただけるサービスの提供を目指しています。創造的なアプローチで、ご来店いただいたお客様一人ひとりに合わせた最適な体験を作り出せるよう、常に新しいアイデアを取り入れることを心掛けています!

不動産一括査定サイトの落とし穴とは?高値査定だけで会社を選ばないためのポイント

この記事の概要

不動産を売却するとき、複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できる「不動産一括査定サイト」は便利なサービスです。

一方で、一括査定サイトに掲載されている会社だからといって、必ずしも高い販売力を持っているとは限りません。 また、最も高い査定額を提示した会社へ依頼すれば、必ずその金額で売却できるわけでもありません。

不動産会社を選ぶ際に重要なのは、査定価格だけでなく、その会社がどのような販売戦略を持ち、どのように購入希望者を集め、成約まで進めていくのかを確認することです。

この記事では、不動産一括査定サイトの仕組みと注意点、売却を任せる不動産会社の販売力を見極める方法について解説します。

不動産一括査定サイトの仕組み

不動産一括査定サイトは、売却を検討している方が物件情報などを入力すると、複数の提携不動産会社へ査定依頼を送れるサービスです。

一社ずつ不動産会社を探して問い合わせる必要がないため、短時間で複数社の査定価格や対応を比較できるというメリットがあります。

一括査定サイトは不動産会社を紹介するサービス

一括査定サイト自体が不動産を査定したり、販売活動を行ったりするわけではありません。

入力された査定依頼を提携している不動産会社へ紹介し、その後は各不動産会社が売主へ連絡を行い、査定や売却相談を進めます。

一部の一括査定サービスでは、不動産会社から紹介料などを受け取るビジネスモデルが採用されています。 具体的な料金体系や金額はサービスによって異なりますが、掲載される会社と一括査定サイトの間には取引上の関係があります。

一度の入力で複数社を比較できる

一般的な一括査定サービスでは、一度の査定依頼によって複数の不動産会社へ情報が送られます。

そのため、複数社の査定額を比較できるほか、担当者の説明や対応の違いを確認できる点は大きなメリットです。

ただし、複数の会社から電話やメールなどで連絡が入る可能性があるため、短期間に多くの対応が必要になることもあります。

一括査定サイトに掲載されている会社=販売力が高いとは限らない

不動産一括査定サイトを見ると、複数の不動産会社が紹介されているため、「掲載されている会社なら安心」「高く売れる会社だけが選ばれている」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、サイトへの掲載と実際の販売力は別の問題です。

一括査定サイトは、提携条件を満たした不動産会社を利用者へ紹介するサービスであり、掲載されているすべての会社について、売却力や営業力を保証しているわけではありません。

高い査定額だけで判断しない

不動産会社によって査定額が異なると、最も高い金額を提示した会社を選びたくなるものです。

しかし、査定価格は「その金額で必ず売却できる」という保証ではありません。 査定額が高くても、その価格を裏付ける根拠や販売戦略がなければ、長期間売れ残ってしまう可能性があります。

最終的に値下げを繰り返すことになれば、売却期間が長期化するだけでなく、結果として当初想定していた価格より低く成約することもあります。

査定額を見るときは、「なぜこの金額なのか」「どのような方法でこの価格を実現するのか」まで確認することが重要です。

不動産会社の見極めは売主自身で行うことが重要

一括査定サイトを利用すると複数の不動産会社と接点を持てますが、最終的にどの会社へ売却を任せるかを決めるのは売主です。

不動産会社によって、査定方法、販売戦略、広告活動、営業対応などには大きな違いがあります。

そのため、査定価格だけではなく、売却に関する考え方や具体的な販売方法まで比較しましょう。

売却理由に合った方法を提案してくれるか

不動産を売却する理由は人によって異なります。

  • 住み替えのために売却したい
  • 相続した実家を処分したい
  • 離婚に伴い財産を整理したい
  • 住宅ローンの負担を軽減したい
  • できるだけ早く現金化したい
  • 多少時間がかかっても高く売りたい

売却理由によって、適した販売方法やスケジュールは変わります。

売主の事情を十分に確認せず、単に高い査定額だけを提示する会社ではなく、目的に合った売却方法を提案してくれる会社を選ぶことが大切です。

税金や諸費用について説明できるか

不動産売却では、売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。

仲介手数料や登記費用、住宅ローンが残っている場合の抵当権抹消費用など、状況に応じてさまざまな費用が発生します。

また、売却によって利益が出た場合には、譲渡所得税などの税金がかかる可能性があります。

売却後に「思っていたより手元にお金が残らなかった」とならないためにも、売却価格だけでなく、諸費用を含めた資金計画まで説明してくれる会社か確認しましょう。

販売力のある不動産会社を見極める方法

不動産会社の販売力を判断するには、査定担当者の話を聞くだけでなく、その会社が実際にどのような販売活動を行っているのかを確認することが重要です。

特に参考になるのが、不動産会社のホームページや売却に関するコンテンツです。

ホームページの売却情報を確認する

不動産会社のホームページには、その会社の販売方針や得意分野が表れます。

たとえば、次のような情報が掲載されているか確認してみましょう。

  • 過去の売却事例や成約実績
  • 不動産を高く売るための販売方法
  • 広告活動の具体的な内容
  • 売却時の流れやスケジュール
  • 住み替えや相続などケース別の対応方法
  • 税金や諸費用についての情報
  • 建物の不具合や売却時のトラブルへの対応方法

売却に関する情報が充実している会社であれば、売主が抱えやすい疑問や不安を理解し、売却活動について具体的なノウハウを持っているかを判断する材料になります。

販売方法を具体的に説明できるか確認する

査定価格が高くても、「とりあえず広告に出します」というだけでは、その価格で売却できる根拠としては十分ではありません。

どのような購入者を想定しているのか、どの媒体へ掲載するのか、物件のどの部分を強くアピールするのかなど、販売方法を具体的に説明できるか確認しましょう。

確認しておきたい販売戦略

  • 購入する可能性が高いターゲットを設定しているか
  • 物件の強みと弱みを把握しているか
  • 広告に掲載する写真や紹介文にこだわっているか
  • 複数の不動産サイトを活用しているか
  • 既存の購入希望者へ物件を紹介できるか
  • 問い合わせ後の営業対応が整っているか

販売戦略まで具体的に説明してもらうことで、「査定額だけが高い会社」と「実際に高値売却へ向けた取り組みができる会社」を比較しやすくなります。

担当者の知識や対応力も比較する

不動産売却では、会社そのものだけでなく、実際に売却を担当するスタッフの知識や対応力も重要です。

同じ不動産会社でも、担当者によって経験や得意分野に違いがあることがあります。

質問への回答が具体的か

査定を依頼した際には、疑問に思っていることを積極的に質問してみましょう。

たとえば、次のような内容について確認できます。

  • 査定価格の根拠は何か
  • 周辺ではどの程度の価格で成約しているか
  • どのくらいの期間で売却できそうか
  • どのような購入者を想定しているか
  • 売却前に準備しておくことはあるか
  • 売却後にはどのような手続きが必要か

質問に対して根拠を示しながら分かりやすく説明できる担当者であれば、売却開始後も状況に応じた対応を期待しやすくなります。

メリットだけでなくリスクも説明するか

信頼できる不動産会社を見極めるうえでは、良い話だけではなく、売却時のリスクや注意点も説明してくれるかが重要です。

たとえば、高い価格で売り出した場合に販売期間が長期化する可能性や、建物の状態によって購入希望者が不安を感じる可能性などです。

不利な情報も含めて説明し、そのうえで対応策を提案してくれる会社であれば、売主も納得したうえで売却を進めやすくなります。

一括査定サイトを上手に活用するポイント

不動産一括査定サイトそのものが悪いサービスというわけではありません。 複数の会社を短時間で比較できるため、不動産会社探しの入り口としては便利なサービスです。

大切なのは、一括査定サイトで表示された査定額だけで売却先を決めないことです。

複数社の査定価格を比較する

査定価格に大きな差がある場合は、それぞれの会社へ理由を確認しましょう。

最も高い会社だけを見るのではなく、周辺の成約事例や物件の特徴を踏まえて、現実的な価格を提示している会社を見極めることが重要です。

査定後に会社の情報を調べる

一括査定を利用した後は、候補となる不動産会社のホームページを確認し、売却事例や販売方法などを比較しましょう。

会社によって、戸建て、マンション、土地、相続不動産など、得意とする分野が異なる場合もあります。

売却する物件と似た不動産の取り扱い実績があるか確認すると、会社選びの参考になります。

査定額と担当者の両方を比較する

不動産売却は、査定を受けて終わりではありません。 販売開始から問い合わせ対応、内覧、価格交渉、契約、引き渡しまで、担当者とは長期間やり取りをすることになります。

そのため、査定価格だけではなく、説明の分かりやすさ、連絡の取りやすさ、提案内容なども比較することが大切です。

まとめ

不動産一括査定サイトは、一度の入力で複数の不動産会社へ査定を依頼できる便利なサービスです。

ただし、サイトに掲載されているからといって、その会社に十分な販売力があるとは限りません。また、高い査定価格を提示されたからといって、その金額で必ず売れるわけでもありません。

不動産を納得できる価格で売却するためには、査定価格の根拠、販売戦略、広告方法、担当者の知識や営業対応まで含めて比較することが重要です。

一括査定サイトは不動産会社を探すきっかけとして活用し、最終的には各社のホームページや売却実績、担当者の説明などを確認したうえで、自分の物件と売却目的に合った会社を選びましょう。

”知っとくコラム”おすすめ記事

  • 不動産を高く売る方法と手間なく売る方法|資産整理で知っておきたい売却の選び方の画像

    不動産を高く売る方法と手間なく売る方法|資産整理で知っておきたい売却の選び方

    知っとくコラム

  • 根拠のある高値査定とは?不動産を高く売るために必要な5つの販売戦略の画像

    根拠のある高値査定とは?不動産を高く売るために必要な5つの販売戦略

    知っとくコラム

  • 高齢の親が自宅を売却するときに知っておきたいポイントの画像

    高齢の親が自宅を売却するときに知っておきたいポイント

    知っとくコラム

  • 実家を更地にするのは待って!空き家の税金と売却制度を解説の画像

    実家を更地にするのは待って!空き家の税金と売却制度を解説

    知っとくコラム

  • 競売を避けるための任意売却とは?住宅ローン滞納後の流れを解説の画像

    競売を避けるための任意売却とは?住宅ローン滞納後の流れを解説

    知っとくコラム

  • 大分で実家を相続するときに知っておきたい5つのポイントの画像

    大分で実家を相続するときに知っておきたい5つのポイント

    知っとくコラム

もっと見る