
【購入要注意!】不動産のプロが教える すぐダメになる中古住宅の簡単な見抜き方
【購入要注意!】不動産のプロが教える すぐダメになる中古住宅の簡単な見抜き方
中古住宅の購入を検討している方必見!中古住宅はその価格が魅力的である一方で、見えない部分に重大なリスクが潜んでいることもあります。素人の方でも簡単に見抜けるチェックポイントを、不動産のプロがわかりやすく解説します。
今回は、中古住宅購入における「すぐダメになる可能性がある物件」の見抜き方を5つのポイントに絞ってご紹介します。
1. まず確認すべきは「匂い」と「湿気」
中古住宅を見学した際に、家に入った瞬間に「変な匂いがするな」と感じたことはありませんか?この直感は非常に重要です。特に「カビ臭い」「湿っぽい」といった匂いがする場合は、床下や壁の中に湿気がこもっている可能性が高いです。
湿気が原因で発生するカビや結露は、見た目ではわからないことが多いですが、空気に反応として現れることがあります。チェックポイントとして、以下の点に注目しましょう。
- 壁紙が浮いている、またはシミがある
- 押し入れを開けたときにムッとする
- 床下収納を開けたらカビ臭い
- 天井裏の点検口から湿気を感じる
これらの点は、見学時にも確認しやすいので、意識してみてください。
2. タイル貼りのお風呂は慎重にチェック
中古住宅でよく見かけるのがタイル貼りのお風呂です。タイル貼りのお風呂自体は悪いわけではありませんが、タイルの目地にヒビが入ったり、経年劣化で水が染み出していると、床下が水浸しになり、土台や柱が腐るリスクがあります。
実際に見てきた中でも、浴室のタイル裏から浸水が原因でシロアリが発生したり、柱が腐ってしまうケースは少なくありません。できれば床下点検を行い、お風呂周辺の木部の状態を確認しましょう。不安があれば、リフォームを前提に予算を組んで購入するのも一つの方法です。
3. 軒ゼロ住宅は雨漏りリスクが高い
最近流行している「軒ゼロ住宅」。見た目がスタイリッシュで好まれる方も多いですが、構造的には雨漏りのリスクが高いことをご存じでしょうか?
軒ゼロ住宅は、屋根が外壁よりも張り出していないデザインです。これにより、雨水や日差しから外壁が守られず、次のようなトラブルが発生しやすくなります。
- 外壁塗装やシーリングの劣化が早い
- 雨水が壁の内部に浸透しやすい
- 雨染みやカビ、構造劣化が進行しやすい
- 夏場は日射が直接当たり、室温が上昇しやすい
購入前には、外壁のシミやひび割れ、シーリングの劣化具合をしっかりとチェックすることが大切です。
4. メンテナンス履歴の確認
中古住宅を購入する際、これまでどんな手入れがされてきたかを確認することは非常に重要です。特に築15年を超える物件では、「外壁塗装」や「屋根の補修」、「給排水管の点検」、「シロアリ防除」の履歴があるかを確認しましょう。
メンテナンスがされていない家は、表面上きれいに見えても内部で傷みが進行している可能性があります。車と同じように、住宅も定期的な点検を怠ると突然大きな問題が発生します。購入前に以下の点を確認しましょう。
- 外壁塗装を最後に行ったのはいつか?
- 屋根の修理や葺き替え歴はあるか?
- シロアリ防除の記録はあるか?
- 設備(キッチン・浴室・給湯器等)の交換履歴
メンテナンス履歴が不明瞭な場合は、第三者によるホームインスペクションを実施するのが安心です。
5. ホームインスペクションでよく指摘されるチェックポイント
住宅診断(ホームインスペクション)では、見落としやすいけれど重要な劣化ポイントがいくつかあります。以下の点をチェックしておきましょう。
- 外壁シーリングの劣化:継ぎ目にヒビが入り、水が侵入しやすくなっている場合、特にALCやサイディング外壁に注意が必要です。
- 基礎や外壁のクラック(ヒビ):基礎に縦に入ったヒビは、構造に影響を及ぼす可能性があるため、幅0.3mm以上のひび割れは補修が必要です。
- 断熱材の不備・劣化:見えない部分ですが、断熱材が落ちていたり、湿気で劣化していたりすると、冷暖房効率が悪化し、カビの原因にもなります。
- 構造金物の緩み・錆:地震に耐えるために設置されている金具が緩んでいたり、錆びていたりすると非常に危険です。
これらのポイントは、プロの目でないと見逃しがちなので、必ず購入前にはインスペクションを行い、リスクを最小限に抑えましょう。



